タシュミヨ!

多趣味・多用途なブログ

さようなら、庵野秀明展。

どうも、Sett22 /セッツーです。

現在愛知県で開催中の庵野秀明展。今回が最後の巡回とのこと。

2022年に大阪会場には行ったのですが、その時は記録を残すことに終始してしまい、ゆっくり展示を見ることができなかったなというのが心残りでした。

今回の名古屋会場は「シン・仮面ライダー」の展示が拡充しているということもあり、5月27日に、ちょっと遠かったのですが日帰り一人旅へ行ってきました。

9:00過ぎに新幹線で名古屋に到着。

恥ずかしながら、初めて新幹線を一人で予約して一人で乗りました……。

難しかったりややこしいイメージがありましたが、やってみると意外と簡単でスムーズ。

平日の午前だったためか、自由席ガラガラでありがたかった。

天気はあいにくの雨。

軽く名古屋駅を見て名古屋鉄道に乗り換え。

方向感覚には自信があるのですが、さすがに馴染みない土地での乗り換えには手間取りました。

僕流の迷子対策はグーグルマップで大まかな位置を見定めてから案内板を見ることです。

名古屋鉄道で行くことにした理由はこちらの庵野秀明展きっぷ。

このきっぷ独自の特典(この期間中はステッカー)がもらえる庵野秀明展の入場券・購入駅から会場の最寄り駅である金山への往復切符・金山駅内の駅ビル「μプラット金山」で使えるクーポン券がセットになっています。

名鉄名古屋駅からの価格は大人2120円。

通常、庵野秀明展の当日券が学生1600円、往復料金が420円、クーポンで頂いたソフトドリンクが380円だったうえ、ステッカーも貰えちゃうという かーなーりお得な計算。

駅で面白かったのがこの電光掲示板。

レトロな雰囲気と、来る電車の種別によって停まる駅の表示が変わるという親切さが良かった。

9:45ごろ、金山駅に到着。

改札で切符の持ち帰りをお願いしたら、特殊券は持ち帰り不可とのこと。

無念……。

改札外には大きな広告がいたるところに掲げられていました。

会場に向けてテンションが上がります。

会場である金山南ビル美術館棟(旧名古屋ボストン美術館)は駅から徒歩1分圏内。

経路には屋根も付いていて雨でも安心でした。

1階エントランスには巨大フォトスポット。

今更ながら記念写真撮ってもらえばよかったかな~

促されるまま2階の受付に進み入場券を見せ、平日入場者特典ときっぷのノベルティを受け取って、10時頃、いよいよ入場。

エスカレーターで上がった先の3階にグッズコーナー、4・5階が展示になっており、各フロアにトイレがありました。再入場不可なのでトイレがあるのはありがたい。

展示入口にはシン・仮面ライダーの新聞広告にも使われた、若かりし庵野監督の旧1号コス姿と先日監督がサプライズ来館された際に書かれたメッセージ、サインが。

庵野監督らしい言い回しとキングがかわいい。

展示物の撮影よりも鑑賞を優先したため、以下印象的だったものを中心に紹介。

第一章の展示スペースはSFメカ群がケース無しで中央に配置され、かなり近くで楽しむことができました。

名古屋付近でアニメ映画祭を行っていたようで、そちらに登壇した安彦良和先生が来館されたそう。初代三部作の資料の横にサインが残されていました。

来たよ~~!がかわいい……!

何度見ても圧倒される初代ウルトラマン帰ってきたウルトラマンのスーツ展示。

帰りマンは当時物のようで激しい劣化具合が歴史を物語ります。

今回気づいた個人的フェチポイント。

覗き穴の部分がくりぬかれており、左目はそこから奥の電球が覗いていました。

構造がよくわかって面白かったです。

 

マイティジャックの絵画。

作品名の複製の文字が消されていたのでもしかして成田亨さんが描いたオリジナルなんでしょうか。

DAICON帰ってきたウルトラマンのカラータイマー。

つまようじの蓋で作られたお手製感あふれる物になっています。

なんと、庵野監督が約40年間保管していた当時のものだそう。

物持ちが良すぎる……。

 

5階の展示はエヴァンゲリオンからスタート。

壁面の美術館備え付けの電話まで世界観に巻き込む展示がカッコ良かったです。

巨神兵東京に現る」で使用された頭部。

結構大きいうえ、塗装と造形が素晴らしく存在感がありました。

個人的に大好きな「シン・ゴジラ」ゾーン。

第2形態~第5形態までが勢ぞろい。

この造形物たちを一挙に見れる機会はもうこの先の人生で無いかもしれないなーと思ったり。

背びれの根元付近の穴の集合体が、スカスカの石みたいで好きなポイント。

所有している酒井ゆうじ造形コレクションの堀の深いディティールとも違い、全体的に筋肉の塊のような有機的な印象がありました。

検討用の3Dプリントされたローポリゴジラ

ボディが現代アートのような多面体で構成されていて、これはこれで面白い。

玄関とかに置きたいので商品化してほしい。

皮膚のディテールの参考となった、造形師の竹谷さん宅で栽培されていたゴーヤと、牧元教授が遺した解析表。

作品中は折り鶴が使われていましたが、DNAのようならせん構造も検討されていたようでそれはそれで見てみたかった。

どうやって折るんだろう……。

第2形態と第3形態。

第4形態と同じく3Dプリントされたものと雛型がセットで展示されていました。

両者ともに目の透明感が印象的。

そして目玉の第5形態。

シン・ゴジラ」作中のラストシーンでは見ることができない角度からも鑑賞でき、特に内部の造形は圧巻。

今にも動き出しそうな動きの表現と大きさの迫力がありました。

先に進むと「シン・エヴァンゲリオン劇場版」コーナー。

原画などの展示に囲まれて巨大な第三村のミニチュアセットがお目見え。

「プロフェッショナル」で監督が特集されたときに初めてこのミニチュアの存在を知ったのですが、度肝を抜かれた記憶があります。

作中フォーカスされた場所にはスケールを合わせた登場人物のパネルが置いてあり、探すのが楽しかったです。

ここはヴンダーに乗り込む前に3人が来た高台。

ケンスケの家周辺も。

電車が飛び出してたり浮いてたり崖があったり、あそこらへんもニアサーでなんかあったっぽいんですよね。

ミニチュアが大きめのスケールということもあり、目線を下げると本物の町並みのよう。

いろんな角度から嘗め回すように見てしまいました。

こちらは終盤の初号機対第13号機戦で使われた、特撮背景美術の巨匠である島倉二千六さんによる背景画。

遠目から見ると実写にしか見えない綺麗な青空ですが、寄ってみると手で描かれたものだということが分かります。

この印象の変化はすごかったです。驚きました。

続いては「シン・ウルトラマン」の展示へ。

2年前の「シン・ウルトラマン」公開直後くらいに行った庵野秀明展大阪会場よりも展示物が増えていました。

こちらは飛行シーン用の検討モデル。

海洋堂から出ているメガソフビの原型としても使われているそうな。

ローポリのゴジラと同じく、フィラメントの積層痕が良い味出してます。

メフィラスの名刺のオリジナルともついに対面。

シンプルなデザインながら、フォントとレイアウトに美しさを感じてしまいます。

禍特対のバッジ。

これの立体物は数あれど、この撮影用オリジナルを完全再現したものは未だ発売されていません。

このシャープさ、薄さを再現したものが欲しい......!!

今一分の一レプリカの予約を受け付けているKATO太くん人形の小道具。

デザインワークス内で庵野監督がこだわっていた様子のもっちり感が、思わず手を握りたくなってしまうほど素晴らしかったです。

ラストはやっぱり「シン・仮面ライダー」コーナー。

これを見に来たと言っても過言では無いです。

まずはコウモリオーグの検討用造形物。

手塚とおるさんを3Dスキャンした頭部に造形を施していったものと思われます。

表情が完璧にあの手塚さんで小さいながら存在感がありました。

個人的に好きな展示でもあるマスク造形の検討用雛型。

NHKのドキュメンタリーで造形担当の藤原カクセイさんがミリ単位の調整をしていたことでもお馴染みですね。

こちらは今回初めて見た検討用モデルの全身図。

おそらく池松壮亮さんのスキャンデータに粘土で造形をつけてバランスを見るためのものだと思われます。


頭部のアップ。顎周りやマスクのディテールが完成品とは大幅に違うため、ある程度初期段階で使われた物だったのかなと。

よく見ると覗き穴周りはしっかり抜かれていますね

安彦監督と同じく、こちらにもアニメ映画祭関連で来場していた出淵裕さんのサインが書かれていました。

SHOCKERのマスクやエンブレムなど数々のデザインを手がけられていることもあり、実質 死神博士のポジション。これほどまでこの言葉が似合う人もいないでしょう。

マスク1つ目はクモオーグ。

展示自体はワンフェス庵野秀明展の他会場などでされていましたが、僕は初めてのご対面。念願叶いました。

糸を吐く機構をガスマスク風にまとめている口元にアクションに動きが出るドレッドヘアー、初代を意識しつつグラフィティなペイントなどカッコいいが凝縮されています。

後頭部のふくらみから前頭部にかけてのラインと、8本のドレッドで頭全体でクモのようなシルエットになっているのも好き。

クモオーグは外やコンクリート上でのアクションが激しかったためか、細かな傷が至る所についており、過酷な撮影を物語っていました。

後頭部にはかなりでかでかとクモオーグのエンブレムが。

あまり意識したことが無かったので驚きました。

次はクモオーグの後輩、K.Kオーグ。

有機的なカメレオン側とメカニカルなカマキリフェイスが不思議とまとまっている面白いデザイン。

カメレオンの目と笑ってるような口元が普通に怖かったです。

 

初めてちゃんとK.Kオーグを後ろ側から意識したのですが、しっかりハーフ&ハーフではなく重なり合っているようなデザインになっていました。

ハチオーグ様。

バルト9で展示されていたものを何度か見に行った思い出。

Cアイ・アンテナ・クラッシャーとライダーと同じデザインラインで構成されており、ヒロイックなカッコよさがあります。

第0号ことチョウオーグ。

展示を見るのは大阪の仮面ライダー展以来1年ぶり。

長い触角が特徴的。

目の上にある造形物のアールが美しかったです。

見る角度によって紫から青、赤にグラデーション的に色が変わり、偏光塗料が使われていることが分かります。仮面ライダー展で見た響鬼っぽい。

頭頂部には塗装ハゲが。

最終決戦の取っ組み合いとかでできた傷かと思ったけど、あの時使ってたのは触角がCG処理できるアクション用ぽかったし、こんなとこ擦るようなシーンあったかなぁ……。と疑問も。

第2号。

こちらもライダー展ぶりの対面。

複眼のディテールの細かさと赤の鮮やかさ、素材の透明感が美しい。

旧2号をイメージした独特なこの黒と緑の中間の色味はフィギュアなどの製品ではなかなか再現されないため、実物ならではだなぁと。

耳当てから顎にかけてのクラッシャーのラインが鋭くてカッコいい。

バイクに乗ってるシーンで映えるんですよね~

最後はこちらの第2+1号。

これを見に名古屋まで来たと言っても過言では無いです。

引きで見るとツヤっとしたメタリックグリーンに見えますが、近くで見ると粒子のギラっとした美しさがあり、様々な表情が見られます。

第2号と同じく複眼も綺麗。

中央に走るラインは第2号のようなシルバーではなく白に見えました。

最後は他会場と同じくシン系実写特撮立像そろい踏み。

毎回テンション上がっちゃいます。

今回は結構近くまで寄れました。

横浜やベースヤードトーキョーなど公開時期に至る所で見たシン・ウルトラマン立像。

もしかしたらこれが最後の対面になるかもしれないですね。

ライダーの上半身アップ。

庵野秀明展対シン・仮面ライダーの際に、この立像はアクション用スーツに近いと庵野監督がおっしゃっていたような気がします。

マフラーも高級そうな質感の素材ですが、Blu-rayに付属するものと同じ素材なのでしょうか。

マスクのアップ。

クラッシャーがだいぶ開いてるのが毎回気になる。

個人的にはもっと閉じてクラッシャーの下半分が前方向に飛び出してる方が好きなんですが、これはこれで初代旧1号の顔立ちに近くて好き。

最後は庵野監督のサインで〆。

グッズを買った後はシン・仮面ライダーBlu-rayに付属するムビモンの展示が。

実物見ると欲しくなっちゃいますね……。

受注終了まであと1週間ほど。

迷いに迷います。

サソリオーグの出来がめっちゃ良かったです。

表情が完全に長澤まさみで、裏面の塗装も抜かりなし。

このスケールのフィギュアとしては最高峰の再現度ではないかと。

庵野秀明展はこれにて終了。

15:20までいたので5時間以上滞在してたみたいです。

外に出ると午前中まで降っていた雨は既に止んでいました。

会場を後にし、金山駅を挟んで反対側に位置したASUNAL金山へ移動。

初号機と本郷の灯籠が展示されていました。

一応見とこうかなというくらいの気持ちで見に行ったのですが、多面的な構成が結構すごかったです。

金山駅の駅ビル、μプラット金山内の「一丁目 いっちょう」で遅めのランチ。

当初きしめんが食べたくて色々お店を探していたのですが、大好物の親子丼が目に入り吸い寄せられるように入店。

きしめんもメニューにあったため親子丼ときしめん、どちらを食べようか迷ったのですが親子丼とミニきしめん、さらに唐揚げとサラダがセットになったいっちょう膳なるランチセットがあり、即決。1980円。

庵野秀明展きっぷに付いていたクーポン券も使うことができ、ソフトドリンクをいっぱい頂きました。

おいしかった~!!選択に間違い無しでした……!

庵野秀明展に行くこと以外ノープランだったので、お昼を食べた後は一度名古屋へ戻り夕飯まで暇つぶし。

名古屋の周りをぶらぶらした後、ナゴヤドーム前のイオンモール内にガンダムベースのサテライトショップが入っていることを知り、ちょっと覗きに行きました。

特に目新しいものは無かったので買いはしなかったのですが、限定品がずらっと並ぶ様は壮観で、空いてて見やすかったです。

夕飯はひつまぶしを食べることを決めていたので、ドームから名古屋までの間にある久屋大通駅で途中下車。「いば昇」さんへ。

櫃まぶしとお吸い物を注文。合わせて4000円。

うなぎは香ばしく、パリパリとした食感で非常においしかったです……!

最後はお茶づけにして頂き、ほっこり。

お店の方も明るく温かい雰囲気で良かったです。

名古屋市内の位置関係がよくわかっていなかったのですが、外に出たら見てみたかったテレビ塔が。ラッキー。

名古屋駅に移動し、ういろうやなごやん、日本酒などのお土産を購入。

こだま号でゆっくり帰路につきました。

庵野秀明展で買ったグッズたち。

エヴァコラボのゆかり黄金缶・図録・監督不行届のクリアファイルとポストカード・じょうぶなタイヤのポストカードとTシャツ・ゴジラ第2形態(通称鎌田くん)の名古屋限定金のしゃちほこ風キーホルダー・ステッカー類・DAICONFILM版帰ってきたウルトラマンのアクスタです。

しゃちほこキーホルダーや図録は行く前から買うことを決めていたのですが、アクスタと「じょうぶなタイヤ!」関連のグッズは完全に衝動買い。後悔は無いです。

Tシャツは悩みに悩んだのですが、今では特にお気に入りで、かわいくて普段使いしやすかったです。

右の方にある庵野秀明展と書かれたステッカーは前述の庵野秀明展きっぷ付属の入場券に付いてくるノベルティ

その上にあるエヴァ初号機の原画を使用したポストカードは平日限定の入場者特典。

両方とも無料で頂くには豪華すぎる内容で嬉しかったです。

ということで以上、庵野秀明展に行ってきた日記でした!

初めての名古屋でわからないことも多かったのですが、無事ハプニングもなく、それどころか、最高においしいご飯も頂くことができました。

庵野秀明展は2年ぶり2回目だったのですが、この2年の間に「式日」や「ラブ&ポップ」を観たり、「シン・仮面ライダー」が公開されたりしたこともあり、以前よりもより楽しめる内容となっていました。

庵野秀明展きっぷが用意されていたのもありがたかったです。

特に「シン・仮面ライダー」関連のマスク展示がこの物量で行われるのはまたとない機会だと思うので、この機会に見ることができてよかったです。悔い無し!

残り日数は少ないですが、行ける方は会期中にぜひ行ってみてください!